トップページ > 多汗症ナビ メニュー > 汗臭さ発生のメカニズム
汗臭さ発生のメカニズム
アポクリン汗にしろ、エクリン汗にしろ、腺体からの分泌物は本来無臭です。
激しい運動をしたり、むし暑い電車の中で多量の汗をかくと汗臭くなるのは、ワキガ臭の発生と同様、やはり皮膚表面での細菌類による分解・酸化が主な要因として関与しています。皮膚表面上に付着しているアカや皮脂・ホコリ・フケ・表皮の脱落した角質などがエクリン汗と混じり合うと、細菌によっては格好の培地となり、細菌が増殖して分解酸化が促進され、低級脂肪酸等のニオイ物質が発生するのです。
汗のかき始めは、さほど汗くさくないのに多量に汗をかいたり、汗がこもったりした場所が特に汗くさくなるのは、発汗量が増加するにつれて、皮膚表面の酸性・アルカル性の度合いが酸性からアルカリ性に変化して、細菌の繁殖や分解を助けるからです。通常の皮膚表面のpHは4?5の酸性領域にあり、細菌の繁殖には不都合です。しかし、汗の原液の中にある様々な成分のうち、アルカリ性の強い炭酸イオンは発汗量が多くなるにつれ、エクリン腺の導管から再吸収されずに、直接汗の成分として皮膚面に排出される量が増えます。その結果、汗中に増加した重炭酸イオンが、皮膚の表面のpHをアルカリ性に変化し、雑菌が急激に繁殖できる環境に変わってしまうのです。
また、汗が蒸発せずにたまりやすい脇の下、股、足の裏といった場所では、エクリン汗の中に微量に含まれているアンモニアや尿素などの成分が濃縮されやすく、同時に重炭酸イオンも蓄積され、アルカリ性に傾きやすくなります。これらの理由によって、脇の下や股や足の裏が特に汗くさく感じる部分となります。