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ワキガの自己判断法
一般的には特別鼻のきかない人でもないかぎり、ワキガかどうかはその独特の臭いから、自分自身でも嗅覚で常識的に判断することは可能です。ただ、その程度をより正確に知りたい場合、また自分のワキガ臭に慣れてしまって感じなくなった場合には、耳アカ、下着の脇の部分、脇毛などが一つの判断材料になります。
強いワキガ体質の人では、まず100%の人の耳アカが湿っています。外耳道がエクリン腺の存在しない数少ない部位であることを考えれば、これは有効な判断法だといえます。つまり、外耳道が湿っているということは、特別な耳の病気がない限り、もう一つの汗腺であるアポクリン腺からの汗が原因であると考えて間違いないからです。もともと、耳アカの原料を分泌する耳道腺も形態的にはアポクリン腺の一種であり、この場所に多数のアポクリン腺があるということは、同時に脇の下にも多量のアポクリン腺が存在することを示唆します。
下着や制服をすぐ着替えてしまう場合にはわかりにくいかもしれませんが、白い下着を繰り返し長く着用すると、脇にあたる部分が黄ばんだり、黄緑色になったりすることがあります。この原因はアポクリン腺の分泌液の中に含まれる鉄分やリポフスチンなどの色素成分です。下着の黄染は、アポクリン腺の分泌がもっとも盛んな思春期に多くみられます。成人した現在みられなくても、学生時代にそのような横染の経験があれば一応参考にはなります。ただし下着類が着色する原因には、市販の制汗剤によることもあるので、必ず制汗・防臭剤の使用していない時の状態で判断する必要があります。
脇毛が濃いということもワキガである可能性を示す一つの条件です。アポクリン腺はエクリン腺と異なり、必ず毛根に一致して開口しているため、脇毛が多いということは、そこにアポクリン腺が存在する可能性を示していることになります。ただし脇毛多いからといって、必ずしもアポクリン腺が多いとは限りません。女性では毛が多いだけでなく、毛が比較的太く、毛根や毛球も大きめで、一本の毛穴から二本の毛が生えている毛の割合が多い場合には、アポクリン腺が多数存在しています。男性では、逆に猫の毛のように細くサラッとした脇毛の人にアポクリン腺が多数存在しています。まれに男性で脇毛の部分に白い粉のようなものが付着している場合がありますが、そのような人はほぼ間違いなく強いワキガ体質と断定できます。これはアポクリン腺の分泌物の残渣が結晶状態となって毛に付着したものだからです。また脇毛だけでなく、ときには乳輪の周囲の毛が多かったり、乳輪部にツブツブした膨らみが多いかどうかも参考になります。これらの部分もアポクリン腺が存在する可能性のある場所だからです。
また脇の下に比較的多く汗をかく場合、ワキガの可能性があります。この場合の汗は、精神的な緊張や気温の変化などとあまり関係なく常時湿っている傾向があります。またエクリン腺の汗と異なり、やや粘り気が強いことも特徴です。
さらにワキガ体質は、遺伝的に親から子に伝わります。優性遺伝であるため、親がワキガ体質であれば子に3割程度遺伝する確率があるといわれています。