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デオドラント剤の基礎知識
体の臭いの発生の仕組みはワキガ臭も汗臭さも、基本的な発生過程はだいたい共通しています。どちらも、原料となる汗の成分に皮膚面のアカやホコリや皮脂が混合され、そこに雑菌が繁殖して雑菌による分解・酸化という過程を経て、低脂肪酸やアンモニアなどの臭い物質が生じることで発生します。そのため、ワキガ臭の場合でも汗臭さの場合でも、デオドラント剤に求められる基本的な作用は同じです。
デオドラントの基本的な作用として、汗を抑える、雑菌の繁殖を抑える、臭いを消臭・脱臭する、他の臭いでマスキングする、汗を吸収する、という5つに分類されます。
デオドラント剤の汗を抑える作用のある物質には、汗腺の導管を閉塞して汗を外に出られなくする働きがあります。汗を抑える物質として、ホルムアルデヒドやアルミニウム塩、ミョウバンなどがあります。これらは単独ではなく、用途によって軟膏、液状、スプレーなどの形で、他のデオドラント剤と組み合わせて使用されるのが一般的です。
デオドラント剤の雑菌を抑制する物質とは、様々な殺菌剤や抗生物質等の抗菌剤です。酢酸、重曹、ホウ酸、過マンガン酸アクリノールなどの物質も、その酸性によって菌の発育や増殖を抑えます。また、緑茶などに含まれるクロロフィルやフラボノイド等の物質も弱い抗菌・脱臭作用があります。
デオドラントの臭いを消臭・脱臭する方法には、物理的消臭法、化学的消臭法、生物的消臭法の3通りの方法があります。物理的消臭法は、活性炭やゼオライトなどの無数の小さな穴を分子構造にもつ物質で、発散する臭い分子を吸収してしまう最も効果的な方法です。化学的消臭法は、嫌な臭い物質を薬剤によって別の無臭物質に変化させる方法です。生物的消臭法は、微生物によって悪臭物質を分解・無臭化させる方法です。
デオドラントの他の臭いでマスキングする方法は、嫌な臭いをもっと強い良い匂いの刺激で感じなくしてしまう方法、2つの臭いを混合させて相互にどちらの臭いもより弱く感じさせる相殺法があります。トイレや車などに使用される芳香剤が典型的な例です。
デオドラントの汗を吸収する方法には、脇の下や靴の中にじかにあてるパット類やティッシュ類があります。これには、脇の部分に吸湿性のある素材のアテ布がついたドレスシールドや、最近では汗拭きパットに様々な消臭剤を配合したものや、ボディー化粧水や殺菌剤を含ませたティッシュなどが市販されています。
このようにデオドラントは、これらの作用の薬剤等が様々に組み合わされて、用途に応じて機能的に使用できるように工夫されています。