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ワキガ型多汗の手術療法

ワキガ型多汗の手術療法で大切なことは、減汗効果を高めるだけでなく、同時にワキガ臭を完全かつ永続的に消失させることです。そのためには、汗と臭いの原因である皮下のアポクリン腺を、将来再生・再発しないように腺根まで含めて100%完全に取り除くことが必要になります。また、より一層の減汗効果を高めるためには、アポクリン腺だけでなく皮膚の真皮層にあるエクリン腺もできるだけ削除する必要もあります。

アポクリン腺の腺根とエクリン腺の一部を削除するためには、真皮層の下部を全体的に剥離する必要があります。そのため、アポクリン腺の腺体を100%完全に摘出し、真皮層の下部を有毛部全体にわたって剥離することが重要になります。

アポクリン腺は腺体と腺根との二つの部分からできています。腺体は皮下組織の部分に、イクラの粒を一層に並べたように存在していますが、腺根の部分は一部皮膚の真皮層まで入り込んで毛穴のところに開口しています。つまり、その腺体そのものは一粒ずつ摘出することもでき、またその一部は軟らかいので、場合によっては吸引器等の機械によって吸引されることもあります。しかし、硬い真皮層に入り込んでいる腺根は、鋭利なハサミによって真皮層の下部を有毛全体にわたって剥離しなければ、完全に摘出することはできません。腺根の一部でも残存した場合には、将来再生・再発して術前と同様な発汗・発臭が生じてしまいます。

一方、腺根を含んだ真皮層を均等に削除できる剥離法であれば、アポクリン腺の腺根だけでなく、結果的に真皮層に存在するエクリン層の一部まで一緒に削除することになり、減汗効果を一層高めることが可能です。