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多汗症とは

多汗症には、特殊な病気の症状として表れる多汗症と、治療の必要のない生理的な多汗症とがあります。

太った人が、運動や仕事で軽く体を動かしただけで汗をかきやすいのは生理現象で、異常ではありません。太った人は皮下脂肪が多く、体内で産生された熱が外に放出されにくいため、熱を外に逃がすために痩せた人より余計に汗をかくのです。

男性の方が女性より汗っかきの人が多いのは、男性ホルモンが発汗を促し、汗腺の機能を高める作用があるためです。女性の場合、普通排卵期から月経前にかけて体温が高くなり、汗が多く出ます。これはその時期に体内で増加する黄体ホルモンの作用によるもので、これらは生理的なものなのです。

恒温動物である人間が汗をかくことは、生きるために代謝にかかわる重要な機能です。逆に体の中に異常が生じると、発汗の量にも変化が表れることもあります。

風邪などで熱が出た時、初期の高熱の時よりやや治りかけて熱が下がった時に、全身に多量の汗をかくことがあります。これは解熱時になると、体温調節のレベルが下がるため、熱の放出が促され発汗が生じるためです。

女性の場合、更年期障害の一つの症状として、のぼせ・冷えなどとともに、全身性多汗が生ずることがよくあります。これは更年期になり卵巣機能が衰えてくると、発汗を抑制するエストロジェンというホルモンの分泌が低下することが原因です。

脇の下の臭いに悩む方のほとんどが、脇の下の汗についても悩みを持っています。その理由は脇の下の臭いを気にする人の多くが、もともとワキガ体質で、脇の下に多量のアポクリン腺があり、そこからの発汗が多いからです。しかし中には、脇の下の臭いより多汗の方が気になるという方もいます。これらの人の多くは、同時に手の平や足の裏などの多汗を伴っているのが特徴です。